ささやく食材【食和日記】

料理レシピ、食、食材、食文化、食べることなど。。。勝手、気ままにささやくブログ

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高松~広島へ行きました【その3】

   

高松~広島の旅でいろいろ食べました


前回の記事の続きで最終回です。高松~広島で食べたものを振り返ってみたいと思います。


絶品『あなごの生ちり』


お好み焼きを食べた後で、駅ビルの中にある「波平キッチン」へ行きました。

そこで食べたのがこちら「あなごの生ちり」。

広島・あなごの生ちり・波平キッチン

穴子はもちろんお馴染みの食材で、特にすしネタの中では好きなものです。でも、当然ながら長野県でいただくのは煮たものや焼いたもの。

生の穴子って・・・どんな味なのが非常に興味がありました。

穴子の旬自体は、真冬と夏と言われていますし、食べるなら宮島でと思っていたのですが、ここにあるなら・・・と言うことで勢いで注文しました。


実際に食べてみたら、これが実に美味しい。

恐らく今まで食べたお刺身の中でも1位、2位を争うかなと思います。

食感は少し強めで歯ごたえがあるのですが、何と言ってもその身の甘さが際立っています。


またその強い食感ゆえに、噛む回数が必然的に増えます。そのため噛めば噛むほど甘味が広がるわけです。


「生ちり」ですから、もみじおろしとポン酢が一緒に出されたのですが、そんなものはまったく不要。。。せっかくの甘味が失われてしまいますから。


その甘味は、普通の魚にある甘味とは違って舌を包み込むような上品で風味豊かな甘味。

普通の魚の甘味を、人工甘味料の甘さに例えるとするなら、穴子の甘味はまるで三温糖の甘さ。

コクがあり、そして味わい深い甘さ。。。


今回の旅の中で一番印象に残って、美味しかった逸品です。これはたぶん長野県では食べることができないだろうなあ・・・。


名残惜しい『コウネの炙り』


「波平キッチン」さんでその他に注文して食べた中で印象に残っているのはこちらの「コウネの炙り」。

広島・波平キッチン・コウネの炙り

牛の貴重部位だそうで、初めて食べました。

コリっとした食感が美味しいです。広島ではかなりポピュラーな牛肉部位だそうですが、お恥ずかしながら、ここに来るまで全く知りませんでした。

また機会があれば、今度は炙りではなくて、他の料理も食べてみたいと思わせてくれる名残惜しさが残る味でした。


新名物「揚げもみじ」


次は、宮島で食べたこちらの「もみじまんじゅう」。

宮島・紅葉堂・揚げもみじ

正確には「もみじまんじゅう」ではなくて、これは「揚げもみじ」。

「揚げもみじ」は創業45年の『紅葉堂』さんが平成14年に販売を開始したというもの。

もみじまんじゅうはもはや全国区で、ちなみに僕の家の近くのスーパーでも売っています。またお土産としていただくこともあったりしますし。

だからと言うわけではないのですが、今回は少し変化球の「揚げもみじ」を食べてみたわけです。


そうですね・・・まあ揚げてあるなって感じ。。。

でも、「もみじまんじゅう」だなって感じ。。。非常にコメントしにくいのですが。。。


一緒に行った知人は、何か所かのお店で「もみじまんじゅう」を買って、何種類かの味を食べ比べて堪能していました。

この「揚げもみじ」も、あんこ意外に種類がありましたが・・・ひとつ食べたらもういいかな・・・。


これを食べて思い出したのが、饅頭の天ぷら。そうです、僕の生息する長野県でお盆などに食べる料理です。

お茶菓子として常に食べるのは勘弁ですがお盆には食べたくなる・・・でも、たくさん食べるのは勘弁で、まあ限定的な感じの強いもの。

この「揚げもみじ」も似たような感じがして、宮島のあの場所でちょっと食べるのがイイのかなと思いました。


宮島・牡蠣屋「牡蠣屋定食」


次は同じく宮島でいただいた「牡蠣」。

宮島ですから、個人的には穴子にとどめを刺したかったのですが、まあ一人旅ではないし、前日に穴子は食べたという意見もあり、さらに牡蠣を食べていない、と言うこともあり、ここは牡蠣に落ち着きました。

食べたのはこちらの「牡蠣屋」さん。

宮島・牡蠣屋

そして料理は、牡蠣づくしの料理「牡蠣屋定食」。

宮島・牡蠣屋・牡蠣屋定食

牡蠣ご飯、焼き牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣のオイル漬け、牡蠣入り赤みそ汁、と言うラインナップ。

それから、僕は食べませんでしたが、一品として頼んだ生牡蠣を頼みました。

宮島・牡蠣屋・生がき

牡蠣屋さんは宮島唯一の牡蠣料理の専門店だそうで、ミシュランガイドの牡蠣料理のカテゴリーに掲載されたと同店のHPに書いてありました。


店構えとイメージから、もっと炉端焼き風、居酒屋風で、おばちゃんたちが大きな声で注文を厨房へ伝える・・・みたいな感じがしてました。

でも、その実は、洗練された店内で調理場からの煙や騒がしさなどは聞こえず、ユニフォームでキッチリと身を包んだ若い女性の定員さんが丁寧の応対。BGMでジャズなどが流れ、さらにワインが並べてある・・・フレンチって感じ。


で、感じの味ですが、こちらも結構洗練されている感じ。逆に洗練されすぎていて、「磯の漁師が牡蠣を喰らう」みたいな風情は一切なし。

でも、本場の牡蠣ですから、なんといっても身が大きかったです。

味はその分大ぶりな味の感もあるかと思ったのですが、牡蠣の濃さと旨みの方が強かったですね。


この定食でいろいろな牡蠣料理をいただけるのですが、やはり個人的には「牡蠣はフライが一番」って改めて思った次第です。


また、このお店で推している牡蠣のオイル漬け。

これはオイスターソースを絡めながら低温で焼きあげて、さらにグレープシードオイルに漬け込んで寝かせたものだそうで、まるでチーズのような濃厚な味わいとありました。

確かに、牡蠣のツルッとした口に入れた時の感覚や噛んだときのミルク的な風味や食感はなく、強めの歯ごたえがあり、少し肉系のような食感でした。

HPなどでは「まるでチーズのような味わい」とありましたが、そういわれると、肉のような繊維質感はあまりなくて言われてみればチーズの食感に近いかな。

焼きあげることで水分などをコントロールしているようなので、牡蠣の旨みだけが濃厚に残っているという感じです。

そう、まさに「牡蠣味のプロセスチーズ」って感じがわかりやすいかと。もちろんわかりやすい例えなのでチープな表現ですが、その実は、結構美味しかったです。


この旅は、既成概念、印象の覆し


以上、高松~広島で食べたものを、いろいろと振り返ってみました。

この旅の食のなかで一番思ったのが既成概念、印象の覆しと言うこと。

つまり、僕の生息している長野県でも食べることができる讃岐うどんや・・・

イメージとして知っていた広島風お好み焼き・・・

さらに、いつも食べているお馴染みの穴子のまったく違う側面と味わいを知った「穴子の生ちり」など・・・。

知っている、解っているつもりだけれども、その本場では、本当は違うという側面が少なからずあることを改めて知ることができたわけです。


また、料理として美味しいかどうかはさておき、その土地でその土地に根差しているものを食べるということが、旅行の醍醐味であり、意味のあること。

そんな風に感じました。



まあ、いつも書いていますが、食の美味しさはいたってパーソナルですから、あくまでも僕の感覚、味覚の話ですので、あまり参考にはなりませんので。

と言うことで高松~広島の旅について振り返ってみました。

では。


★座和 庵(ざわ・あん)

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