年末恒例、おせち料理作りを始めました
もうおせち料理を作り始めて、たぶん10年以上は経ちます。これだけ毎年作っていると、年末の慣例になってしまいますね。
今年は、あまり凝ったものは作らずに定番のおせち料理をサクッと作って…と思っていたのですが、いざ始めてみると、やはりいろいろと作りたくなってきます。
と言うことで本日からおせち料理作りを始めました。
おせち料理作りのスタートは黒豆と数の子から
おせち料理作りの前に、先日「何を作るか?」を考えました。そして、それに伴って食材などの買い物も済ませました。
魚や肉などの生鮮品は後日に買うことにして、乾物を先日、そして今日は野菜関連を買ってきました。
そして、スタートはまず「黒豆」と「数の子」からです。
これもまた定番の始まりです。
黒豆を煮る香りが年の瀬を感じさせてくれます
今日からスタートしたとは言っても、実は昨日に「黒豆」の下煮と「数の子」の塩抜きをしています。
黒豆は、調味料を入れて煮立てた煮汁に、黒豆を入れてひと晩置きます。
「数の子」は薄い塩水に浸けて、やはりひと晩かけて、塩抜きをします。
そして、今日は「黒豆」をまず火に掛けます。
沸騰すると泡と共にアクが沸いてきます。それを丁寧にすくい取ってから煮始めます。
後は8時間ほど煮るのですが、毎日数時間煮て、その都度冷まして、また火に掛けることで黒豆に火が入るので、時間を短縮することができます。
黒豆を火に掛けると、何とも言えない香りが漂って来て、まさに、年の瀬と言う感じがしてきます。
数の子は白い筋を取るのがひと苦労
黒豆を火に掛けている間に、数の子の白い筋を取ります。
これは重曹を使って柔らかくして取ります。丁寧に取らないと、出来上がりがよくありませんので時間をかけて取りますが、結構大変です。
でも、白い筋が取れたら、後は煮立ててから冷ましたつけ汁に入れて6時間ほど置いたら出来上がりです。
明日の料理の準備も
明日は、まず「栗きんとん」を作る予定ですが、その下準備として、さつまいもを切って水に浸してアク抜きをします。
同時に色を綺麗にするための「くちなしの実」を水に浸して黄色い水を作っておきます。
これもひと晩置いておきます。
おせち料理作りには「ひと晩置く」と言う工程が結構あります。
これを最初に把握しておかないと、予定通りに作れないことがありますので注意しています。
手作りおせち料理の意味
と言うことで、今年のおせち料理作りをスタートしました。
今はおせち料理も、ネットやスーパーなどで出来合いのものも定番化して来たように思います。
でも、僕はおせち料理は作ることに意味があると思ってます。
ただ、時代に流れと共に、おせち料理自体の意味合いも少し変わって来ていると思います。
そもそも、正月、三が日の保存食的な意味合いが薄れて来ていますし、ゆっくりと、何もせずにのんびり正月を過ごすという、生活スタイルも変わって来ています。
だから、おせち料理も、豪華絢爛にお重に詰める必要も無いのかな…などと最近思ってます。
基本的な祝いの肴をお重に詰めて、後はご馳走やオードブルなどを並べる…こんなスタイルがイイのかなと。
文化的な意味合いも含めて、その基本的なお重だけは手作りしたいし、それが意味のあることなのかな、と僕は思って今年も作っています。
★座和 庵(ざわ・あん)
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