豚の角煮・作って食べました
いろいろな料理レシピがある「豚の角煮」。
あまり時間をかけずに仕上げるレシピも多くありますが、こと「豚の角煮」においてはじっくりと火を入れたほうが間違えなく美味しいと思います。
私がいつも作っているレシピでも、豚肉の下煮で2時間、味付けをしてから1時間くらいは煮ます。
時短のレシピでも、それなりに柔らかくなりますが、なにかざっくりとした感じがするんですね。
これは味についても同じ。
対して、じっくり煮ることで、豚肉がゆったりとやんわりして、味もじっくりと染み込みます。
豚肉がホントにリラックスして柔らかくなり、さらに細胞の隙間まで味が染み込んでいる感じと言ったらよいでしょうか。
ということで今回は、いつもとは違うレシピで作ってみました。
食の和音「豚の角煮」
http://shokuwa.com/recipe/res/resipi957.html
ドレッシングのレシピは美味しい
今回参考にしたのは、「おかずのクッキング・2013-2014年・12月・1月号」から「笠原将弘」さんのレシピです。
このレシピの一番特徴的なところは、玉ねぎを使うことです。
しかも、トロトロに溶けかかった玉ねぎを含んだ残りの煮汁に片栗粉でとろみをつけて、仕上げに豚肉にかけるんです。
豚の角煮に玉ねぎを入れるのはあまりないレシピかと。
でも考えてみれば、豚肉、特にバラ肉と玉ねぎは非常に相性がよいですね。
例えば、豚汁を作るときに、時々大量の玉ねぎを入れます。玉ねぎの甘味が、豚肉とよく合うんですね。
砂糖の甘味とは違って、実に自然というか、深みのある甘味です。それが豚肉に十分すぎるくらい染み込んでいくわけです。
驚くくらい柔らかい豚肉と玉ねぎの甘味が絶妙
今回の豚の角煮のレシピはそれなりに時間がかかるものです。
まずは豚バラかたまり肉を食べやすい大きさに切って、たっぷりの水から約2時間、ゆっくり煮ます。
そして、一度豚肉を洗って余分な脂などを流してから、しょうゆ以外の主に甘味でさらに1時間ほど煮ます。
そのときに玉ねぎを落し蓋のようにたっぷり乗せて煮るわけです。
煮るのはこれで終わりではありません。しょうゆを入れてからさらに30分くらい煮ます。
合計で約3時間半くらい煮るわけですね。
そして最後に、豚肉を盛り付けてから、残ったトロトロの玉ねぎ入りに煮汁に水溶き片栗粉でとろみをつけて上からかけて出来上がりとなります。
溶けるような…歯がなくても食べられるような…、
驚くくらい柔らかい豚肉に
しっかりと染み込んだ玉ねぎの甘味が絶妙です。
時間をかけて作っただけの価値ある一品になります。
豚の角煮と一緒にいつも「ゆでたまご」
今回の「豚の角煮」には「ゆでたまご」を入れました。これは参考レシピにはありません。
個人的に豚の角煮を作るときに、必ず、ゆでたまごを入れて一緒に煮ています。
豚の角煮の基本的な味付けって、ゆでたまごに非常によく合う味だと思っています。
ゆでたまご自体には、どちらかというと味はそんなに染み込まないのですが、食べるときに割って、煮汁に少し浸して食べるのがなんとも言えず至福の一口ですね。
今回は、玉ねぎの甘味も加わっているので、これがゆでたまごも絶妙な美味しさになります。
豚の角煮は「時間はかかるが手間はかからない」
豚の角煮は、確かに時間はかかるのですが、考えてみれば、時間はかかるが手間はかからない…と言えます。
食材を切ったら、あとは火にかけるだけですから。。。
鍋を火にかけながら、ゆっくりと本などを読んだり、映画などを観たり・・・できればなおよいのですが。
まあ現実は結構せわしかったりしますが。。。
だから、時間的に余裕のある、心にも余裕のあるときに作るのがよろしいかと。
そうすると、これまた至福のひと時を過ごすことができると思います。
食の和音「豚の角煮」
http://shokuwa.com/recipe/res/resipi957.html
★座和 庵(ざわ・あん)
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